2018年09月11日

停電に備えておきたいこと

地震に伴い、
北海道全域で停電(と言っても、独立電源の島々は除く)するという
かつて無かった事態が生じた。


苫東厚真火力発電所がトラブルで停止したため
系統の周波数が一気に下がり
安全装置が作動して他の発電所も次々と停止し
『ブラックアウト』が生じたのだという。



地震の揺れ自体は大したことのなかった地域でも
停電による『被害』が多数生じたと報道されている。


曰く、

・JRが運行できない(気動車さえも)

・地下鉄、路面電車が運行できない

・原油の積み込み、石油製品の積み出しができなくなって
 物流に影響

・信号が停止したため、旅客バスや運送トラックが
 安全確保できないため運休

・空港機能が作動できないため航空便も欠航

・搾乳機など農業畜産機械を動かせないため
 動物にも影響

・北海道電力本社ビルも停電しサーバー稼働停止のため
 インターネットを通じた情報提供ができなくなった

・自家発電装置を備えていなかった施設は軒並み機能停止

・工場なども停止

・冷凍冷蔵施設で冷やせなくなり在庫がダメに

・スケートリンクの氷が溶けてしまって大会中止

・停電が長引いた地域では基地局の予備電源が尽き
 一帯で電話やネットに接続できなくなる

・スーパー、コンビニでも冷凍冷蔵品は全滅


とても書ききれないほど、
様々な影響が生じていたようである。



家庭の中では、

・電気がないので暗い

・テレビがつかないので情報がわからない

・充電できないので、スマホも徐々に使えなくなる

・電源線接続方式のリモコンが使えなくなる

・IHヒーターが使えない

・ガスコンロはあるけれど換気扇が回せないので
 魚は焼けるけれど窓を開けていても家中匂いが充満する

・エアコンも扇風機も運転できないから暑くてもどうしようもない
 (北海道で既に秋めいてきていたため、そこは大丈夫だったようだ)
 (冬だと、電源を必要とする暖房機はすべてダメであろう)

・電源を要する給湯機は動かないから、水道やガスが生きていても
 湯を使えない(5号のガス瞬間湯沸器なら使えるだろう)



更にマンションなどでは、

・給水ポンプが動かないため上水道は生きているのに
 建物内では水が使えない

・エレベーターが動かない。上記理由で給水車から水を得ても
 上階まで運ぶのがとても大変。

・電動シャッターがメーカーの人でないと開けられず
 車が車庫から出せない



東日本大震災の際も同様であったが
現代日本に電気は不可欠である。
たとい数時間の停電であっても、
多々の『被害』が生じるのである。



熊本も札幌も、
「大地震が少ないから」「人件費が安いから」という理由で
コールセンターなどの誘致が盛んであったという。

しかしどちらも、大きな揺れによって
そして停電によって、その神話は崩されてしまった。

だから、日本全国、どこにいたとしても
『備え』が必要なのだ。



電力インフラについては、
電力会社や国や地方自治体や関連学協会が
これから検証および検討を進めることであろう。

各事業所のBCPについては、
その事業内容に応じて検討されることであろう。
(よつ葉乳業、セイコーマートなど
 健闘した企業もあったとされる)



一市民の立場として出来る備えは
それぞれ個人としてやっておきたいものである。

・手回し発電機構のついた電灯などを用意する

 → 電池不要であり、回せば点くため便利である。
   家族の人数分あれば良いだろう
   古いものは、LEDのものに買い換えると良いだろう。
   同じ労力に対して、保ちが全然違うから。
   電池式の懐中電灯もあればあったで便利。
   電池さえ用意しておけば。
   ただ、単1電池は、普段から流通が多くなさそう。
   店頭からも真っ先に無くなる。
   単3電池を使用するもののほうが良いかも。
   LEDであれば、電池の消耗も少ない。
   人感センサー付の電池式電灯をトイレに置いておいたら
   とても役立ったらしい。


・発電機を用意する(可能なら)

 → これは、住宅事情による。かなりうるさいから。
   排気ガスも出るから、隣近所に迷惑になるような
   環境下では使えない。
   また、使用状況に気をつけないと、人命に関わる。
   発電機を屋内で使用して一酸化炭素中毒で死亡した人が
   居たようであるから。
   当然、燃料も備蓄せねばならない。


・乾電池式や手回し発電式のラジオを用意しておく

 → 情報を得る手段は、ラジオしかなくなる。
   ラジコなどネット経由で聴くには、スマホの充電が心許ない。
   電池式なら、電池の備蓄が必須である。


・緊急充電装置があると良い

 → スマホの充電の減りは思ったよりも早い。
   省電力モードにするとか、機内モードにするとか
   電気使用量を抑える対応は当然として
   それでもどんどん減ってしまうので、ホームセンターや
   コンビニで売っている予備バッテリーがあれば少し安心。
   車のシガーソケットなどから出来るようなアダプターも
   あったら良いが、車のガソリンが十分残っていることと
   エンジンをかけたままにしておける環境であることが必要。
   (車庫の中じゃダメ)
   なお、手回し発電装置でスマホの充電は無理。
   減る速度を緩和するのが関の山。
   説明書を読むと、5分間回して待受15分可能とか、結構厳しい。


・コンセント電源を必要としない暖房機を用意しておく

 → 乾電池やマッチで点火できるストーブなどがあると良い。
   ファンヒーターなど、電気が無いと使えない器具では
   役に立たない。
   灯油やマッチ(着火装置)、乾電池の備蓄は当然必要。


・うちわ、扇子を用意しておく

 → 暑いときには、せめて……。


・ボンベ式のカセットコンロを準備しておく

 → オール電化ならば当然必要だし、
   ガス式であってもガスが止まるかも知れない。
   ガスが使えても、換気扇やレンジフードが回らないので
   肉や魚は屋外で焼いたら良いかも知れない。


・汗拭きシートなどがあると暫く湯が使えなくても
 少しはマシ



もしマンション住まいであれば、

・停電時に断水するかどうか、あらかじめ知っておく。
 (断水する建物なら、それなりの備えが必要だ)



設備の設計に関わる者として出来ることは、

・オール電化は採用しない(異論はあることと思う)

・停電時に出来ること出来ないことを説明しておく

・受水槽式の建物の場合、給水一次側に緊急給水栓を必ず設ける

などであろうか。



役立つサイトはいくらでもあるのだが、
停電になってしまってからでは探せない。

あらかじめ、いろいろ見ておくに限るのである。



正直、当たり前のことの羅列であるが
ワタクシ自身の備忘録代わりに記録しておくのである。



それにしても。

あたり一面、真っ暗になった、地震直後。



ああ、星空って、こんなに綺麗だったんだ。

天の川の輝きって、こんなに幻想的だったんだ。

そういうことに気づくのである。



北の大地が全面真っ暗になった衛星画像でも無いものか?
(「停電に備えておきたいこと」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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