過日、『平成30年北海道胆振東部地震』と命名された
地震が発生した。
西日本各地における豪雨災害や
各地での火山噴火もあるが、
地震動に限っても、
多くの災害が続いている現状である。
6月に大阪府北部地震(こちらのほうは、気象庁による正式な命名が
行われたわけではない)が起こっているし、
同月には群馬県南部で
5月には長野県北部で2回、
4月には島根県西部と根室半島南東沖で、
3月には西表島付近で、
最大震度5弱以上の地震が記録されている。
東日本大震災以降、日本全国で地震が増加し、
関連するのかどうか、火山の噴火活動も活発化しているようである。
最大震度7を記録した地震としては、
一昨年の『平成28年熊本地震』が記憶に新しい。
震度7という数字が、
もう珍しくもなく感じられるくらい
当たり前に生じる災害となってきているかのようだ。
(観測体制の充実がそれを顕在化したという側面もあるかも知れない)
「◯◯地方で大地震の可能性が」
「△△で続発している小地震は大地震の前兆か」
などの風説も引きも切らない。
そもそも、
数十年前から東海地震だの南海地震だの
予知を目指して様々な研究・実践が行われた挙げ句
「現在の科学技術レベルでは地震予知は出来ない」という結論に終わったりしている。
神戸や熊本や大阪や札幌など
今まで「あまり大きな地震が生じない」と
何となく言われていた(思われていた)ようなところを狙ったかのように、
大地震が起こっている。
(東北沿岸に定期的に超大型地震と津波が生じることは
旧来より知られていたが)
結局のところ、
日本国内どこであったも
震度7に迫る大地震動による被害は
避けられないと認識せざるを得ない。
だから、地震動に対する備えは必須である。
あたり前のことであるが、
列記しておこう。
・戸棚類の固定を行う。
・重たいものは高い所に置かない。
・落下する危険のあるような置き方をしない。
・崖のそばには住まない。
・地盤の悪いところには住まない。
震源付近の厚真町で大規模な山崩れが生じたが
震源からかなり離れた札幌市において
液状化による土地の陥没被害が報道されている。
平らに整地されている宅地も
元々は斜面だったりする。
削って平らにした部分の地盤は丈夫でも
埋め立てて平にした部分は弱いのだという。
そういう土地の履歴はよく調べて買わないと
いざという時に非常に困った事態となるということが
よくわかった事例である。
設備機器も、
建築基準法に書かれている最低限の内容にとどまらず
「固定」「振れ止め」「変位対策」を
入念に施しておきたいものである。
こんなふうに室外機が落ちてくるだけでも
たまたま下に人が居たりしたら
命に関わるのだから。
今回の北海道の地震についてはまだ書かれていないけれども
過去のいろいろな地震についてまとめてある政府機関のサイトもある。
『地震本部』
参考にされては如何であろうか。
(「地震動に備えておきたいこと」おわり)