えらくわかりにくい場所に
スープカレーの店があった。
通りがかりに見つけることは
ほぼ不可能じゃないだろうか。
そもそも、何らかの用事で通りかかるような場所にはない。
しかも、
店名が『藍色』。
何の店だか、わかりゃしない。
ほんとうにたまたま、
走行中に
「この辺に、スープカレーの店ってあるだろうか?」
と、グーグルマップさんに問いかけてみたところ
すぐ近くに表示が出ていて。
でも、高架橋の下部に隠れるような位置にあって
どう行ったものか良くわからないくらいの場所。
「ええ? 近くのはずなのに? ホントにあるの?」
てな感じで。
半信半疑、
疑心暗鬼、
どうやら、ここらしい。
ちっちゃく Soup Curry って書いてあるけど
わからん。
銭湯か? って感じ。
でも、中に入ったら
ちゃんとスープカレー屋さんでしたよ。
スープカレーって、
野菜がとっても美味く食せるように思うのだ。
「素材の味」ってやつ?
ちょっと素揚げしてあるのが
ものすごくマッチするのだ。
「スープカレー」という名の食べ物は
店によって実にさまざまな様相を示しているように思う。
同じ名称を使用していても
店ごとに違う種類の食べ物なんじゃないかと感じるくらい
その中身が異なっているように思う。
そして、なぜかそれぞれが
美味いのである。
まあ、個人的好みの問題なのだが。
『藍色』もまた
ワタクシ好みの
美味いスープカレーであった。
とにかくこの店は
到達するまでの難易度が高い。
(「スープカレーの藍色」おわり)