金属色なのが、給水のステンレス管、
灰色のが、排水の耐火二層管。
横引き管から、立て管に変わる部分である。
ステンレス管は、工具でプレスしてつなげていく工法。
耐火二層管は、要するに中身は塩ビ管なので接着剤にてくっつける工法。
工期逼迫の折からか、天井下地材が既に取り付いているが
給水管にはこの後保温材を巻かなければならない。
ホントは、先に保温したかったのだけれど。
まあ、こういうこともある。
「面倒くさいから、保温やめちゃえ」とはならない。
耐火二層管は、耐火被覆自体に保温効果があるから
保温材を更に巻かないことも多い。
敢えて巻く場合もあるが。
立て管部分は、
このように留めてある。
鋼材とステンレスとが接触すると、
鋼材が腐食してしまうから
直接接触しそうな部分には
樹脂プレートをはさんだり
樹脂被覆されたUボルトを使用したりする。
青色のやつが、その被覆である。
うっかり材料を忘れてきたから
樹脂被覆ないやつで済ませちゃえ、というわけにはいかない。
その場の面倒は無くなるけれど、
後々とっても面倒な自体になるのは確実だから。
金属管がコンクリートを貫通する部分には、
プラスチックテープを巻いておく。
青い色のテープが、それである。
あとでモルタルで穴埋めをする際に
金属とモルタルとが直接接触しないようにするためだ。
これも、防食措置の一環である。
ただし、これを実施しない例もあるし
積算上は計上しない例も少なくない。
けれども、施工しておくべき事項である。
ステンレス管を吊る部分の金具にも
青い樹脂被覆がついているのがわかる。
かわって、床部分。
メッシュが置いてあるが?
改修工事において、
床高さ調整のため
床の増打ちを行うようだ。
ピットが無いために
この部分の排水管は
コンクリート埋設とせざるを得なかった。
あまりよろしい事ではないけれども。
いろんな制約条件下で、
最善の方策を選ぶのが難しい場合もある。
が、次善は目指したいものである。
やはり、建物にはピットが必要だ。
スクラップ&ビルドで、
単寿命で取り壊すことが確実な建物でも無い限り。
(「配管工事中」おわり)
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