天井カセット形4方向吹出しタイプの室内機を
吊ってあるのだ。
このあと天井下地の軽量鉄骨を切って
本体高さを調節して、
天井仕上材を貼ったあとにパネルを取り付ける。
白い断熱材で巻かれているやつが、冷媒配管。
ぐにょんと上から曲げて入れているのが、ドレン管。
配管配線は、
天井下地材を取り付けてしまう前に
施工しておかなくちゃならない。
ちょっとした作業なら、
この写真の段階でもできなくはないが。
こちらは、
2方向吹出しタイプの室内機だ。
いろんなタイプの室内機があるので
取り付け場所の状況によって選ぶことができる。
軽量鉄骨天井下地材にピンクで斜線を引いてあるところを
カットしていくのだ。
ケーブル類が
結構たくさん束になっている。
白い断熱材で覆われているのが、冷媒配管。
銀色のアルミで覆われ、金網がかかっているのは
雨水配管か。
冷たい雨水が流れると配管外面が冷たくなって
結露してしまうので、そうならないように保温材を巻いてある。
赤茶の鋼材には
可動間仕切りのレールが取り付くはずだ。
壁を貫通していく、冷媒配管とドレン管。
電源や制御のケーブルも一緒だ。
別の部分のドレン管(灰色)と冷媒管(白色)だ。
ぐいっと上方に曲げて、上の階へとつながっている。
右側の壁を貫通しているのは、
ダクトと電線管だ。
床面を貫通する冷媒配管(と、ケーブル)。
柱型に少し余裕をもたせて壁を仕上げていくと
ごく小さなパイプスペースになる。
バルブなどを設けることのない配管であれば
こういう納めも可能ではある。
床の区画貫通処理も
認定工法で実施しなくてはならない。
それをあとから確認できるような手立て(点検口など)も
講じておく必要がある。
図面で線を引く際にも
元になる計算やら納まり検討やら
何かと面倒があるのだが
実際に施工し取り付けるほうが余程手間がかかるし大変だ。
餅を絵に描く仕事と、
絵を元に餅を作る仕事。
それぞれ、職分の違いがあるのである。
どっちが上だとかしただとか、
重要だとかそうでもないとか、
そういう区別は要らないのである。
もっとも、
報酬の多寡という歴然たる差があったりするのだけれど。
もちろん、描くより作るほうが
動くおカネが多いんだから
仕方のない面もあるのだが。
(「エアコン設置工事中」おわり)