2018年08月11日

『年次有給休暇に関する条約』っていうのがあって

日本国内の多くの企業が「夏期休暇」と称して
「それなりに」休みを取るこの時期、
いかがお過ごしでしょうか。


国際労働機関(ILO)によって定められた『年次有給休暇』は
1970年に採択された「年次有給休暇に関する条約(1970年の改正条約)」によって
その条件が明確にされています。

欧州各国では批准されているものの、
アメリカや日本では未批准ということです。



「働き方改革」と称して、
掛け声だけは勇ましいのですが、
国際条約の水準どころか国内法の規定さえ満足に守られず
残業代タダ、24時間働かせ放題法が可決成立してしまって
掛け声と実政策とが完全に逆方向となってしまっている現況にあります。


「karoshi」が英語辞書に掲載されるようになり
過労が元となった自殺者があとを絶たず
仕事中毒者によって何とか回っている会社。


あなたの職場は、
大丈夫でしょうか?

あなた自身は
大丈夫でしょうか?



設計事務所に、
将来はあるのでしょうか?

コンサル業に、
未来はあるのでしょうか?

「サービス残業」
「従業員の責任感とやり甲斐の搾取」
だけで成り立つ業界は
存続できるのでしょうか?



なんて言いつつ、
「オマエはどうなんだよ」
と言い返されてしまいそう。



でもね、ワタクシはしがない自営業者。
被雇用者じゃないので関係ないのです。

そして、仕事を受けるも断るも
報酬も
仕事の時間も期間も
自分の責任と覚悟で決める権限があるわけです。

そこが違うところかな。



うまく事が運べば、
すべて自分の益となりますし
うまくいかなければ「自業自得」
次に活かすのみ。



日本の労働者は、
生産性がすごく低いと言います。

フランスなんかでは、1ヶ月も2ヶ月もバカンスで休むのに
それで経済が回っている。
回せている。

なぜ日本で出来ないかな?

やれば、出来るるんじゃないかな?

ILOの条約が出来てから半世紀にならんとするのに
批准できない状態だなんて、残念だ。

「アメリカンドリーム」って
宝くじのようなもので(もっと実力が反映される余地があるけど)
当たればデカイけど
当たらなければ搾取される側であるだけ。



このへんを抜本的にどうにかしないと
人口減・超高齢化が進む日本は
この先やっていけないんじゃないかな。



さて、
人のこともそうだけど
自分自身の「働き方」は自分で何とかしよう。

休むときは、休む。

まとめて休む。

しっかり休む。



そのほうが、人生楽しめるだろう。

「せつびの仕事」も好きだけどさ、
そのためだけに生きてるわけじゃないもんね。
(「『年次有給休暇に関する条約』っていうのがあって」おわり)
posted by けろ at 13:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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