見るものすべてが興味深かったのであるが
戦時中の事物も結構あるのだ。
北海道庁発行の
『支那事変殉国章』とか。
北海道から出征していき
命を落とすことになったのだろう。
青年学校向けの
教練科教科書。
陸軍省徴募課編纂、とある。
写真付きで、
実践的な内容であるようだ。
上下巻揃えて展示してあったし
手にとって見ることもできた。
機関銃銃弾やら、銃弾片やら、薬莢やら。
こんなものを
敵味方互いの人間にぶち込み合ったのである。
1発食らっても
ものすごいダメージだろう。
そりゃ、
大勢死んだわけだ。
銃弾の隣に『石器』というのも、
何とも不思議な陳列だ。
『戦時報国債券』
ただの紙切れと化して
捨ててしまった人も多かったろう。
ヒットラー総統戦死を報じる北海道新聞。
「欧洲開放の一生」とある。
枢軸国にとってはそういう意識であるし
連合国にとっては戦争キチガイという捉え方であろう。
戦後いろいろと報じられているが
「本当の」歴史は実際の所不明なのかも知れない。
日本史も世界史も
「勝った者たちが記述してきた」のだから。
さて、戦時中を離れるが
廊下に無造作に並べられているスキー板。
当時、どのくらいの価値(価格)だったのだろう。
今のような立派なスキー靴は無いわけで。
郵便配達人は
積雪の中スキーを履いて
(北海道では、靴やスキーや手袋は「履く」のである)
仕事をしていたようである。
今のようなバイクは無いから。
いや、現在であっても
タイヤを滑らせ滑らせ雪道をバイクで走行するのは
高等技術なのだろうと思うのであるが。
金具の形は、
いろいろだ。
すんごい歴史博物館は
それはそれで見応えがあるのだが
こんな「郷土資料館」は
これはこれで楽しいものである。
有名な観光地も、もちろん良いけれど
だぁれも行かないような所であっても
いろんな「掘り出し物件」が存在している。
そんなこんなが面白くって
どこかに行く機会があれば
地元の資料館を見て回る。
不亦楽
(「赤井川村郷土資料館にみる戦時」おわり)
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