2018年07月21日

航空科学博物館のダクトたち

博物館などにおいては
その展示自体も楽しめるのであるが
建物内の『設備』を見ることもまた
楽しみの一つなのである。

いわゆる、あれだ。
「一粒で二度美味しい」だ。

まずは入ってすぐ、
エントランスホール部分。

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吹き抜け部分の制気口は
まずチェックすべきところであろう。

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壁面にたいていついているノズルの形状も
ところによって違ったりするので興味深い。



展望塔の軒天にある制気口。

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大きさ、長さ、幅、
四角にするか丸にするか
既製品を使わないで製作するか
考えだしたらキリがない。

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室外機廻りが
だいぶ傷んでいたのだが。

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雪が積もらないから、
下部架台はこんなモノで十分であろう。

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配管の外装も
結構酷いことになっている。

が、放置されている。



さて、ジャンボシミュレーターのある展示室の天井。

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ノズルで吹き下ろすのは一般的であるが
鉄骨トラス構造と
円形に配置した矩形ダクトとの対比が
面白かった。

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ダクトをループ状につなげてしまって
各ノズルから均一に吹き出すことを意図しているのだろう。



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ノズルまでのネックダクトが妙に長いのは
鉄骨との兼ね合いなんだろう。



あの壁の奥に
空調機が仕込まれているはずだ。

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通路部分の上部には
別途空調機が天吊で設けられている。

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ピーマックの水熱源ヒートポンプのようだ。

ドレンの主管は
建物形状に合わせて
微妙な角度で曲げていかなくてはならない。

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フレキで済ませているんだろうな。



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熱源水配管は
保温していないようだ。

冷房時でも冷たくないし
暖房時は配管から室内に放熱しても構わないのであろう。

鉄骨や内装の塗装色に合わせて
電線管を塗り分けているのがお茶目。

ベント管の途中で色を変えるのは
ちょっと面倒だったんだろう。

ちょっと見渡すだけでも
いろんな『楽しい』設備に出会うことができる。

嗚呼、ほんとうに
「二度美味しい」建物なのである。
(「航空科学博物館のダクトたち」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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