電気設備の塊である。
高速で疾走する新幹線は
その最たるものだ。
(超電導リニアは、もっとすごいかも知れない)
列車の走行も
ホームドアの開閉も
電光掲示も放送も
すべて電気設備である。
「建築の電気設備」とは
内容もスケールもかなり違う部分もあろうが。
いわゆる「電車」は、
最初は直流電源を使用するものしか無かったようであるが
第二次大戦以降は交流電源も使用されるようになったらしい。
新幹線も交流電源である。
新幹線の架線は、
25,000Vの特別高圧線である。
道路脇の電柱に乗っかっている
6,600Vの高圧線とはわけが違う。
鉄道系のことは
よく知らないのだけれど
建築物とは明らかに異なる設備が
たくさん見られる。
ホームの下の部分には
ちょっと見慣れた蛍光灯や消火栓が。
建築基準法第2条第1号に「建築物」の定義があるのだが
『鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、
プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く』
となっていて、ラッチ(改札)内の部分は「建築物」では無いとされている。
けれど、消防法上は「防火対象物」であるという扱いのようだ。
(消防法施行令 別表第一の(10)項)
だから、消火栓も設けられている。
ふと外を見ると
何やら大きな装置。
ケーブルの引き換えを行っているのではないかと思われる。
とにかく、建築物とはスケールが違う。
これはこれで、面白いのだ。
(「新幹線ホームまわりの電気設備」おわり)
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