制気口のようであって、
でもただの鉄板に見える。
あんまり目立たない。
でも「制気口かな?」と思うと
鉄板で塞がっているわけだから
妙に目立つ、
そんな存在。
そして壁面には
開放函が設けられている。
「アクリル板を押し破り」って、
既に破れてるやん。
取り替えなくて
ええんかいな。
ビス打ってる穴も
なんか変やし。
ただでさえ、赤いアクリル板で目立つのに
悪目立ちしちゃってるような。
いや、それでもなお、
存在にすら気づかれないモノのような。
そもそも、火災が発生した際にこれを操作したら
上にある排煙口が開いて、
どこかに設置してある排煙ファンが起動して
煙を排除してくれるんだ……って
誰が知っているのか? って話。
存在が知られていなくて、
存在意義も知られていなければ、
それは無いのと同じ、なのかも知れない。
非常時用であることを示すために
赤い色にしてあったとしても。
せめて、建築を学んだ人、
少しでも建築に関わった人、
建築に若干なりとも興味のある人には
知っておいて欲しいのものだ。
だけど、
知ってくれているかな。
どうかな。
あんまり、知らないんだろうな。
(「排煙口は目立つけど、目立たない。」おわり)