東京シティビューから見渡す景色は
ヘリで上空から見たものと同様であろう。
森美術館の入館料で
東京シティビューにも入ることができる。
せっかくなので、
大急ぎではあるが、入った。
生憎の天候、
雲が低く垂れ込める雨模様であったため
スカイデッキ(別途入場料がかかる)は閉鎖中であった。
さまざまな建物の屋上部分を眺めることができる。
積雪地ではないゆえ、
そこには多くの設備機器類が鎮座している。
垂涎の眺めではなかろうか!
東京ミッドタウン。
屋上に並べた冷却塔から立ち上る
怪しい白煙。
冷却塔とは、
蒸発潜熱で冷却水の熱を放出するための機器である。
よって、大気の相対湿度が高いときには
蒸発した水蒸気がすぐに凝縮して
小さな水滴 = 白煙 となってしまう。
雲と同じ、ただの水滴であるが
汚染物質や火災による煙と思われたら嫌だから、
白煙防止型の機器もある。
ただ、これで完全に防止できるわけではなく
条件次第で白煙は発生してしまう。
「防止型」というより「緩和型」と呼ぶほうが
実態に近そう。
それにしても、高いのも低いのも、
建物の密度が「半端ない」都心部である。
都立青山公園の緑地と、
ガラスうねうねの、国立新美術館。
手前は、政策研究大学院大学。
絶賛建設中の新国立競技場も見える。
その向こうは、新宿御苑か。
こうしてみると、
都心にも意外と多くの緑があることに気づく。
美術館と競技場、「新」の位置が異なるのはなぜなんだろう。
というより、「新」をつける呼び方って、どんなもんだろう。
駅名や地名、施設名で「新」がついていても、
やがては古くなる。
古いのに「新」がついているのは
不自然じゃないのだろうか。
New York をはじめ、
New〜 のつく地名も多いから、
世界標準なのかな。
Paul Newman なんて、
「新人類」なのかな。
まあ、そんなどうでも良いことはさておき。
EXビル。
ビル屋上に密集して置かれている室外機は
通気性が悪ければ、効率が落ちる。
と言って、限られた屋根面積であるから
あまり分散配置もできない。
悩ましいところであろう。
上部左の学校のようなものは
赤坂プレスセンター。
在日米軍基地である。
後方に、3枚めの画像に写っているヘリポートがある。
右側の団地は、
広尾ガーデンヒルズ
左側の緑地は、
有栖川宮記念公園のはず。
中央付近の学校は、
港区立笄小学校。
笄(こうがい)って、
読めませんよ。地元の人しか。
敷地が狭くて
あまり学校らしい感じがしないけれど
グラウンドがあるだけ
まだまだ余裕のある造りなのかも知れない。
小学校のページを見ると、
大阪府北部地震のブロック塀事故を受けて
港区では点検等の安全対策を実施する、と書いてある。
何の点検を?
港区はすべての区有施設等の堀の安全対策を実施します。
堀?
お江戸の小学校には、お堀がござった?
いやいや、すみません。単なる誤植ですよね。
「塀」のつもりが「堀」になっちゃったんですよね。
変換ミスじゃなくて、
入力した人の読み間違いですよね。
……という、おちゃらけはこの辺にして。
(きっと、そのうち修正されるだろうし)
手前が中国大使館
その向こうが
麻生中学校・高等学校
続いて、愛育養護学校、都立中央図書館。
こういうところでは、
斜線制限が切実なのであろうと思う。
見るからに。
笄小学校の手前。
比較的低層気味の建物の部分。
屋上に載っている、
いろんな設備が見ていて飽きない。
六本木ヒルズ レジデンスC棟(左)、B棟(右)。
建物も、賃貸料も、高過ぎ!
どんだけカネあるねん!
それはともかく、屋上にある清掃用ゴンドラ。
外壁や窓は汚れてしまうけれども
こういうものが無ければ、
おいそれとは掃除できない。
高層ビルは、維持管理が大変である。
設備メンテや大規模修繕などの維持管理費は
スプリンクラーが不要な規模のマンションと比べると
文字通り桁違いじゃなかろうか。
元麻生ヒルズフォレストタワー。
こんな形をしていると
掃除できるんだろうか?
東京シティビュー、
ここも根っこを生やしていつまででも眺めていられそう。
世の中、
面白いや。
(「六本木上空からの眺め」おわり)