今や見る影もないかと思いきや
東京タワーは健在である。
たまたま下を通りかかったので
撮ってみた。
高度経済成長期の初期、
当時の技術の粋を尽くして建てた電波塔は
塗装の塗替え、リニューアルを何度も重ねて
維持されている。
「フットタウン」の開口部には補強ブレースが入り
露出ダクトは銀色で、
敢えて外壁とのコントラストを演出している。
エアコンの室外機など
多くの設備機器類が屋上に並んでいるようだ。
構造屋さんがボソッと、
「東京タワーは、昔とはだいぶ
フォルムが変わっているんですよ」
と。
ネットで探したら、
いろんな改修記録が載っている。
東京タワーと言えば、
竹中工務店。
他にも、いろんな報告書が上がっている。
そういえば、東日本大震災で
「東京タワーが曲がった!」と
報道されていたっけ。
この改修で、JSCA賞業績賞を受賞していたらしい。
昭和30年代に竹中工務店が建てた時の
記録映画を見せていただいたことがある。
現在では考えられない、危険な作業の連続。
今だって、これだけのものを造ろうと思えば大事業であるが
当時は如何ばかりであったろう。
コンピュータも無い時代。
手計算(計算尺?)による、構造計算。
時代が違うと言えばそれまでであるが
昔の人も凄かったなぁと
感嘆するのみである。
(スカイツリーを造った「今の人」も
凄いのである)
(「耐震化されている東京タワー」おわり)