2018年07月01日

古い木造建築の耐震補強

札幌農学校第2農場の穀物庫内部に入ると
耐震補強されている様子がわかる。

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黒く塗装した鉄骨で
柱・梁が組まれ、
水平ブレースも設けられている。

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ほぼ鉄骨だけで剛性を確保しているんじゃないかと
思えるくらいの架構だ。

tkktshkyusrtkkmtsk3.JPG

けれども、意外に圧迫感が無い。

照明器具やコンセントも
たくさんたくさん付加されているのだが
あんまり気にならない。



tkktshkyusrtkkmtsk4.JPG

火報くらいかな、目立つのは。
これ、茶色じゃダメだったんだろうか。

塩ビのプルボックスは、
茶色や黒色で塗るほどではない、という
判断だったのだろうか。

ケーブル類は、
結構フリーダム。



歴史的建造物の耐震補強って、
なかなか悩ましそうである。

重要文化財ならば、なおさら。



外からやるか、内部でやるか。

元の造作と補強材との対比。

必要となる設備(照明とか火報とか)との兼ね合い。

意匠と構造と設備とのせめぎ合い条件が
新築や普通の改修工事と比べて
たくさんありそう。



展示内容だけではなくて、
「補強」「設備付加」という観点からも
興味深い建物であった。
(「古い木造建築の耐震補強」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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