Important Cultural Property なのである。
何やら、鉄筋柵が物々しいが。
「模範農場」として造られたものらしい。
重要文化財として、一般公開されている。
見学は無料である。
精乳場。
秤量所
当時の欧米の技術を導入して
「どうだ、見てみれ!」と
見せつけようと、いや、お手本を示そうと
建てたということなのだろう。
もちろん当時は、
屋外消火栓箱など存在していないわけなのであるが
耐震・防災対策が適宜追加して設けられている。
それでいて、あまり目につかないように
配慮されているように思う。
左から、
脱ぷ室、収穫室、穀物庫、である。
このうち、穀物庫部分が公開されている。
穀物庫の正面。
元々の入り口階段を残しておいて
見学者用にスロープを付加したように見える。
当時としても、
かなりの事業費であったろう。
今建てるとしても
結構な金額がかかりそうだ。
2014年に、耐震補強されているようだ。
外観上は、全くわからなかったのだが。
ねずみ返し。
冬、雪が積もったら役に立たないようにも思うが
冬にはネズミは出てこなかったのだろうか。
収穫室と連結されている。
さり気なくついている金物が
耐震補強の一部なのだろう。
内部は、展示空間になっている。
なぜか、国内各地の鍬の展示がある。
地域によって結構違うんだな、と。
知らんかった。
実物もたくさん置いてある。
(これは図面だけれど)
別に「古ければ良い」というわけではないのだが
昔の文物を見るのも面白い。
現代建築だって、
それなりに見どころはたくさんあるのだけれど
100年以上も前に
こんな風に造っていたんだ、
こういう生活をしていたんだ、
このように政策を推し進めていたんだ、と
思い巡らせるのが楽しい。
「重要」と名付けられるだけの理由がある
文化財なのだ。
(「重要文化財 札幌農学校第2農場」おわり)