たくさんの釘が使われる。
合板やら、角材やら、
建物の構成要素を互いに接続するために、
大量の釘が使用されるのだ。
一体、1棟に何本の釘(orビス)が使われるのか、
想像もできない。
防湿シートとか
断熱材だとか、
そういうモノを留めるときにはタッカーなどになるのかも知れない。
現場のあちこちに、
木ビスの束が置いてあるのだ。
裏返してみると、こうなる。
設備モノ用の吊り棒は
こんな風につくけれど、
吊らないで構造材に直接留めていく場合もある。
寒い現場だったから、
ちいちゃな灯油タンクとジェットヒーターで
ビニールダクトを通じて
各所に温風を送っていた。
地球大気を暖めるようなもので
ヒーターを焚いている間だけの効果しかないけれど
無かったら寒いから使わざるを得ない。
地面、凍ってるし。
あっちこっちで釘を打つ中で、
設備の配管類も取り付いていく。
こういう配管やケーブルが
釘やビスで打ち抜かれてしまうと
その後始末が大変だ。
気づかないで打ち抜いて、
気づかないままどんどん仕上げが進んでしまうと
えらく厄介だ。
大工さんも配管屋さんも電気屋さんも
それぞれに気をつけなくちゃならないのだろうけれど、
工期が厳しかったり
気候が悪かったりして
現場が錯綜してくると
ついうっかり……となりやすい。
お願い、打ち抜かないでね。
(「たくさんの釘、ケーブルを打ち抜かないでね」おわり)