全身骨格の展示がありまして。
一体何のホネか、わからなくって。
ウシらしくって。
骨だということはわかるけれど、
やっぱり見慣れていないものはわからないものだ。
ウシ自体は、何やかや見るけれど
『中身』は、ちょっとね。
肉は見ないわけじゃないけど、
いろいろ加工された後だから。
そして、でっかい心臓があって。
比較になるものが写っていなくて
申し訳ないけれど、
(辛うじて「蹄」が写っているが)
「すげぇ、でっかい」
どうやら、ウマの心臓だったようだ。
このくらいの文字通り「馬力」のある心臓じゃないと
ああいう走りは、できないんだろう。
たかが(?)ホネと心臓を見ただけであるが、
「中身」ってものは、わからんものだ。
さて、「ケンチク」。
「中身」である「せつび」にも
ちょっくら目を向けていただきたいものなのだ。
ウシの体型を支えているホネ。
ウマの運動能力を発揮させる源である心臓。
彼ら(彼女ら?)は、
故なくあのような体型・あのような運動能力を
有しているわけではないのだ。
それを保証する、
相応の機構を備えてこそのものなのだ。
そう。
建築物も、
何らかの性能を発揮するためには、
構造的、設備的、電気的に
相応の機構を備えなければならないのだ。
何でも「せつび」と結びつけているようで
申し訳ないのだが、
でも、そういうことなのだ。
そういう変なコトをいっつも気にしているような人間だからこそ、
「せつび、楽しいやん」
と毎日のほほんと設備業務に携わっていられるということなのかも
知れないのであるが。
(「ウシのホネ、ウマの心臓」おわり)