2018年06月06日

木造建築物の金物たち

木造建築物を見ると、
あちこちにいろんな金物類がついている。

形や孔の径、釘打ちの本数など
事細かに規定されていたりして
普段「せつび」しか見ていない身としては
なかなか難易度が高いのだ。

試験対策では覚えたりもしたのだけれど
普段使わないと、どんどん抜けていってしまう。

そう、ちょうど意匠屋さんにとっての「せつび」のように。



当たり前だけれども、それぞれの金物に目的があって、
どの部分にはたらくどのような力を伝達するものであるか
考慮されたものになっているはずなのだ。



たとえば、火打金物。

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スパンの角に取り付けられるため、
ルーフドレン配管との干渉が悩ましいかも。

もちろん、ルーフドレンの数よりも
金物の数のほうがずっと多そうだ。

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でも、ドンピシャ干渉する例もあるから
そういうときには配管側で除けるしか無い。

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断熱材もあるから、
配管類の納まりが
厳しいかも。

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梁仕口の4方向全部についていたり。

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土台廻りの接合部にも。

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かど金物コーナータイプと、山形プレートタイプ。

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軒部分の、あおり止め金物。

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これだけついていれば、
屋根が吹っ飛ぶのを防げそうな気がする。

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設計では「気がする」だけじゃダメだから、
必要な強度を確保できるように決めるのだろうけれど。



もっと、いろんな金物について
学習したはずだ。

なるべく目に留め、心に留め、記憶に留めておかなくちゃね。

まあ、単純にいろんな形があって面白い、
ってな具合でよいのかも知れん。
木造の構造設計をやるわけじゃない限りにおいて。



それでも各種設備との干渉の可能性くらいは
押さえておいたほうが良さそうだ。
(「木造建築物の金物たち」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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