あちこちにいろんな金物類がついている。
形や孔の径、釘打ちの本数など
事細かに規定されていたりして
普段「せつび」しか見ていない身としては
なかなか難易度が高いのだ。
試験対策では覚えたりもしたのだけれど
普段使わないと、どんどん抜けていってしまう。
そう、ちょうど意匠屋さんにとっての「せつび」のように。
当たり前だけれども、それぞれの金物に目的があって、
どの部分にはたらくどのような力を伝達するものであるか
考慮されたものになっているはずなのだ。
たとえば、火打金物。
スパンの角に取り付けられるため、
ルーフドレン配管との干渉が悩ましいかも。
もちろん、ルーフドレンの数よりも
金物の数のほうがずっと多そうだ。
でも、ドンピシャ干渉する例もあるから
そういうときには配管側で除けるしか無い。
断熱材もあるから、
配管類の納まりが
厳しいかも。
梁仕口の4方向全部についていたり。
土台廻りの接合部にも。
かど金物コーナータイプと、山形プレートタイプ。
軒部分の、あおり止め金物。
これだけついていれば、
屋根が吹っ飛ぶのを防げそうな気がする。
設計では「気がする」だけじゃダメだから、
必要な強度を確保できるように決めるのだろうけれど。
もっと、いろんな金物について
学習したはずだ。
なるべく目に留め、心に留め、記憶に留めておかなくちゃね。
まあ、単純にいろんな形があって面白い、
ってな具合でよいのかも知れん。
木造の構造設計をやるわけじゃない限りにおいて。
それでも各種設備との干渉の可能性くらいは
押さえておいたほうが良さそうだ。
(「木造建築物の金物たち」おわり)