『十勝が丘展望台』がある。
千里を一望できるという石碑が。
そんなに見えるかな?
地球表面の曲率を考えても、
千里は見えまいて。
まあ、語呂が良いということなのだろう。
実際に見えるのは
そもそも、遠方が霞んでいて見えない。
当たり前だが、天候次第だ。
桜とツツジが咲き誇る時期。
新芽がようやく開き出した頃。
下草は、まだまだこれからだ。
白樺擬木のコンクリート柵を
たまに見る。
値段は如何ほどなのだろう、といつも思う。
既製品を組み合わせて作るのか、
鉄筋と型枠を組んでコンクリ打って
塗装をかけるのか。
建築では、お目にかからない代物だ。
(「広々とした十勝平野を一望……できないけど」おわり)