実際、豚丼を供する店はたくさんある。
だから、帯広に行ったら豚丼、であった。
しかし、だ。
知人が強いて進めるので、
帯広駅から1kmも離れていないところにある
カレーうどんの店に行ったのだ。
正面写真は、撮っていない。
実際、興味なかったのだ。
自分ひとりじゃ、絶対行っていないはず。
そもそも、ワタクシは麺ならば蕎麦だ。
次に、パスタかラーメンだ。
うどんは麺類最下位である。
そして、やむなくうどんを食するなら「ざる」だ。
汁に浸かった、
しかも「カレー」に浸かったカレーうどんなど
ワタクシの麺類カースト最下位に位置するメニュー。
いくら店の看板メニューであったとしても
決して注文するような代物ではない。
ないのだ。
ないのだけれど。
知人の「是非に」との言を
無下にも出来まい。
善意で奨めてくれているのだ。
良かれと思って、言ってくれているのだ。
その厚意をムダにするのも憚られよう。
このテの店に行って興味を引くのは
何と言っても「せつび」なのだ。
外壁についているエアコンの状況だとか
たいてい裏手の駐車スペースから見られるであろう
換気の状況だとか、
そういうモノを愛でて楽しむのである。
通りがかりの客の目を引かんとする
のぼりや看板などではなくて
こういうキャッチーなダクトなのだ。
食事ももちろん楽しむのであるが、
それは自分の好きな食材であってこそだ。
カレーうどんなどでは、断じてない。
入ったはよいが、
店内それなりに混んでいて、
内部設備にカメラを向けて撮影できる状況下にない。
それもまた、残念至極なのであった。
うどんだけの注文じゃ、
いくら何でも悲しすぎるので
「海鮮かき揚げ丼とミニカレーうどん」にしたのだ。
さて、来たから食するか。
長々と引っ張ってしまった。
申し訳ない。
うまかった。
ワタクシ史上最高のカレーうどんであった。
(そもそも、今までそんなに食っていないが)
びっくりだ。
カレーうどんを美味いと感じるとは。
新しい発見である。
かき揚げ丼をメインに撮ったつもりが
うどんの方にピントが合ってしまったようだ。
カメラも忖度したか。
恐るべし、『たんた家』
海鮮かき揚げも美味かったことを
申し添えておく。
「たんたけ」なのか「たんたや」なのか
わからずにいたが、
食べログにもホットペッパーグルメにもぐるなびにも
ちゃんと振り仮名がついている。
便利な時代だ。
(「カレーうどんに興味は無かったが」おわり)