ちょっと寒かった頃のことを。
空気熱源ヒートポンプエアコンの室外機は
冬でも働かなくてはならない。
冷房も暖房もできる機械なんだから。
でも、寒い寒い冬になると
なかなか過酷なんだな。
いつだって、
雪と氷に耐えていなくちゃならないから。
上から積もってくる雪にも
下から積もっていく雪にも
横から吹き込んでくる雪にも
耐えなくちゃならない。
風を伴って、
吹雪となって吹き付けてくるのであるから。
当然、室内機とむすぶ配管も設けなくちゃならない。
カバーもつけて。
こんなに寒そうなのに、
こんなに冷えた外気から
せっせと熱エネルギーを集めて集めて
室内に送り込んで暖房するのだ。
夏は夏とて、
暑い室内の空気から熱をせっせと集めて
これまた暑い外気に放出しなくてはならない。
南に行けば行くほど
夏の外気温が高くなるから
冷房が大変になる。
冬の外気は、北国よりは条件が良いから
暖房がやりやすくなる。
北に行けば行くほど、
夏の外気温が低めだから
冷房はやりやすくなる。
暖房はやりにくくなる。
冬は、
雪と氷との闘いなのだ。
(「雪と氷と室外機と」おわり)