ちょっと変わったPRキャラクターが
出迎えてくれる。
食堂やら、土産物コーナーやら、トイレやら
重要文化財の鰊番屋などもあるのだが、
道の駅の階段を2階に上がっていくと
『歴史文化保存展示ホール』なるものがあって
かつての生活用品が並べられているのを見ることができる。
土器の時代から、
アイヌ民族のあゆみ、
続々と入植してきた和人の生活、
当時使用されていた、
本州各地から導入されたさまざまな道具類が
重要な運搬手段であった馬そりとともに
展示されている。
戦時中の品々も
消防組のポンプ車も
並べてある。
「鬼鹿」は、地名である。
終戦直後に砲撃され沈没した泰東丸の資料も少し。
「せつび」と言えば……
給水ポンプと、流し台。
壁掛時計は、「せつび」とは言えまいが……。
吹き抜け部分には、
鮭のモビールと、大漁旗。
かつての活気を、
何とか表現しようとしてあるかのようだ。
無粋な制気口やプレートは
ご愛嬌かな。
そんなこんなの展示が
特に入場料もなくタダで堪能できる。
そのテの趣味がある人物ならば
垂涎の施設ではなかろうか!?
ここの暖房として、
FF式のペレットストーブが据えてあった。
ペレット自体は、
苫小牧製のようだ。
ちと、距離がある。
これらを運んでくるトラックを動かすために
軽油を必要とする。
そのあたり、エネルギー収支の計算が
難しかったりする。
さて、
一度は訪れてはいかがであろうか。
地元産の海産物の干物が
なかなかイケる。
それだけでも、行く甲斐があると思うのだが。
(「おびら鰊番屋の歴史文化保存展示」おわり)