いろんな配管が通っているものだ。
ただし、地中梁などで区画されてしまっている。
だから、配管の類は梁貫通で通してあることが多い。
改修工事をする際には、
元々の貫通孔をやりくりして
何とかかんとか配管せねばならない事態になることも
少なくない。
ここでは、孔が余った。
でも、逆だと困る。
手斫りで、
鉄筋を損なわないように配管を貫通させる……なんていう面倒を
のんで頂ける場合も、皆無ではないが。
狭いピットだったりすると
配管を繋ぐ、勾配を取る、などの制約に
頭悩ませることも。
古い建物だと、
最低限の範囲にしかピットを設けていなかったりする。
後世の改修の自由度が極端に下がる。
建物は、長い年月のうちに何度も改修して使う。
機能を変更するために、設備的改修をすることも多かろう。
全面ピットであったほうが良いのだ。
深さも、それなりに確保しておいたほうが良いのだ。
そして、予備スリーブも各所に確保しておきたい。
絶対、そのほうが後で助かるから。
と願うばかりで、
なかなか実現しないものなのだが。
(「ピット内に配管を通す」おわり)