道路にもいろいろな雪対策がある。
とりあえず、
積もった雪は除ける。
積もっては、除ける、を繰り返していくと
路肩の雪山は壁となり
どんどん高さを増していくことになる。
どこまでも高くするわけにもいかないから、
頃合いを見計らって「排雪」する。
ロータリー除雪車などで削って
ダンプに積んで、
捨てに行く。
除雪車の運転者と、
ダンプの運転者との息がピッタリ合わないと
排雪の効率が悪くなる。
風が強くて地吹雪が起こりやすく
道路がすぐ埋まってしまうような場所には
防雪柵が設けられる。
風の勢いで、路面部分の雪を吹き払ってしまうために
取り付けてある。
いろいろな理屈があるようである。
ただし、この効果も程度によりけりで、
あまりに雪が多ければ道路は埋まる。
柵が途切れた場所に思いっきり積もってしまうこともある。
行く手が真っ白で見えにくいけれども
いきなり目の前に吹き溜まりがあっても対処できるように
気をつけながら運転するしかない。
対向側の吹き溜まりを避けて
対向車が正面から現れることもあるし。
トンネルの抗口に雪がドサッと落ちてこないように
雪庇防止板をつけてあったりする。
建物でも、雪対策はいろいろ大変なのであるが
土木構造物になるとそのスケールが大きくなる。
いやはや、大変なことだ。
(「道路の雪を防ぐ」おわり)