寒い時期にもかかわらず。
工期やら何やら
制約があるのだから仕方がない。
雪が積もってしまうと邪魔だから、
除雪しながら、
ブルーシートで養生しながら、
天候や天気予報と相談しつつ
進めなければならない。
雨水排水用の開口も設けてある。
防水との取り合いは
きちっとやっておかないと雨漏りの原因になる。
こんな格好で、
雨水金物が取り付く。
外周部の立上げ処理など、
結構手間がかかるのだ。
どこでどのくらい重ねていくか、
水の流れを考慮しつつ確実に仕上げていかなければならない。
つくづく「建築」というのは労働集約型の生産物であると思うのだ。
ここは木造だから、
なおのことそうなのかも知れないけれど。
時間と手間がかかり
技術・技能を要する。
だからこそ、
イノベーションの余地はあるし
だからこそ、
旧態依然のままであったら
不味い部分でもあるのだろう。
防水。
古くて新しい、そして大事なこと。
「せつび」も決して無縁ではないのだが、
防水屋さんと設備屋さんとの人間関係も大きかったりする。
何ごとにおいても「人」は大事なのである。
(「屋上の防水」おわり)