2018年04月03日

冷媒加熱型のエアコンというものが存在した

ヒートポンプ式エアコンを寒冷地で使用する際に
「暖房が弱い」という弱点を克服するために
「冷媒加熱型エアコン」が販売されていた時期があった。

現在では、極寒冷地においても
ヒートポンプで暖房ができるようになってきている。

-15℃でも定格能力が出せるとか、
-25℃でも暖房できる(当然効率は落ちるが)とか
性能の向上には目覚ましいものがある。



しかし、
かつてはそんなスゴい機械を生産することができなかったから
いろいろと知恵を絞ったのである。



「冷媒加熱型」



夏期は、普通に冷房機として作動する。
冬期は、室外機で灯油を燃焼させて
冷媒(この場合は熱媒だな)を加熱して室内に送る。

エアコンと灯油暖房とのハイブリット型である。



もう、一般に販売されていないけれども
かつて納入された機器が現役で可動している場面には
ときどき遭遇する。


ribikntsgtneacnggttnd1.JPG


ぱっと見、普通の室外機のようでもあるけれど、
上の方に排気トップがついているのがわかる。

ここから燃焼ガスを排出するのである。


そして、下の方には灯油配管が接続されている。


ribikntsgtneacnggttnd2.JPG


オイルストレーナーを介して銅管がつながっているのがわかるだろうか。


ribikntsgtneacnggttnd3.JPG


ほんと、
めっきり見かけなくなったけれども
それでも時々お目にかかる。


せめて、
画像として記録しておくよ。

かつて君たちが活躍していた時代があったことの
証として。


皆さんも、
もし見かけたら撮ってあげてほしい。

10年先にまだ残っているかどうか
怪しいのだから。
(「冷媒加熱型のエアコンというものが存在した」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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