時々、湿った重たい雪がどかっと積もったり、
積もったやつが暖気で融けて、
それが朝晩凍ったり、
融けては凍りを繰り返しつつ、
道はひどいことになっていく。
ザクザクの雪が、そのままの形で凍りついてしまって、
道路はオフロードと化す。
立体形状のまま固まってしまうと
車両走行も大変だ。
車高の低い車、エアロを凝っている車は、キツかろう。
轍から轍へ、
渡っていくのも大変だったりするのだ。
壊れそうで壊れず
屋根から流れ落ちた形状のまま固まった雪。
こんな造形が見られるのも
春らしさだったりする。
軒下に落ちて溜まる雪山から
ガラス窓を守る板が活躍している。
これも、あと少し。
雪が融ければ板は片付けるのだ。
雪があって氷があって、だけれども
やっぱり『春』の気配が漂ってくるのである。
(「雪が積もって融けたり凍ったりすると」おわり)