根雪期間が長くなる頃、
雪国の道はオフロードと化す。
道路沿いの住宅住民の意識や気合や体力如何で
歩道がビシッと除雪されていたり
されていなかったりする。
歩道がきれいになった分、
車道が狭くなっている場合もあるのだが。
この時期気をつけて運転しなければならないのは、
片栗粉状になった雪や、不用意に現れる凍結面だけではない。
あちこちに生じる、
「落とし穴」
各家庭からの温排水が流れる
下水道管のマンホールでは
内部がほんのり暖かいために
その上の雪だけが融ける。
周囲の積雪状況は元のままだから、
自然に「落とし穴」ができる。
車高の低い車はもちろん、
そうでない車であっても油断ならない。
ボケっと普通の路面のような走りをしていると
「ボコン」と大きな音がしてハマる。
サスペンションが傷んだり、
エアロがぶっ壊れたり
搭乗者が屋根に頭をぶつけたりする。
春先になると、
これが融けたり凍ったりを繰り返して
これまた立派なオフロードコースとなる。
積雪寒冷地で運転する際には、
お気をつけあれ。
※ 落とし穴生成防止のため、断熱マンホールを研究開発中であるという。
そのうち、このような穴も解消されていくのであろうが
数十年かけて徐々に、といったところだろう。
まだまだ暫く、注意を要することには違いない。
(「オフロードになる季節」おわり)