配管をある程度進めておく必要があったりする。
たとえば、排水管。
2本の排水があるのだけれど、
床の土間コンクリートを打設してしまう前に
配管をあらかじめ通しておかなくてはならない。
あとからは、どうしようもないから。
この排水管は、地中で曲げて
これまた地中になる基礎を貫通させて
屋外の排水桝(はいすいます)につなげる。
基礎を貫通したあと、桝の部分である。
右の細いほうは、ここで下部におろして
更に延長するので「桝」を設けていない。
掃除口として、似たような状態に落ち着くけれど。
桝の口を塞いでいる蓋は、
仮に置いてある。
口を開けたままだと、
土とかゴミとかいろいろ入り込んでしまって
後で大変なことになるから。
別なところも、同様。
ここでは水道も使うので、
同様に先に埋めておいた給水管と
水抜栓がついている。
これらの配管の続きは、
床とか壁とか内装が仕上がって、
流し台がつく頃に進めることになる。
それまでは、このまま。
配管の口をガムテープで塞いであるのは、
上の桝口と同様の理由から。
これを怠ってしまって、
痛い目を見たことのある人も
ある程度居るに違いない。
段取り、工程調整は
結構重要だ。
昔は「声のデカい者が強い」的なところがあったようだが
今も変わりない一面も無いではないが、
「良い建物」を造るためには
お互いの領域を理解した上で
「物事がうまくいくように互いに協力して」現場を進めていくほうが良い。
人間同士だから、
いろいろあったりするけど、
結果として残念なものが出来上がってしまうと
やっぱり後味が悪いものだし。
どんな仕事にも言えるんだろうけど。
(「排水桝を取り付けた」おわり)
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