2018年02月27日

撤去、撤去、ひたすら撤去

改修工事に際して、
とにかく撤去しまくる場面があった。

スラブを斫(はつ)って、
土間配管を取り出してまで撤去するところさえある。

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右側のまるいものは、
床上掃除口。

内装床組まで撤去してしまったので
少し浮いた感じになっている。

もちろん、土間スラブは鉄筋を組んで再打設する。



ルーフドレン配管は、
保温材を剥がしておく。

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赤っぽいのは、
錆びているわけじゃなくて
継手のネジ部分に塗ってあった錆止塗料である。



内装のタイルを剥がしていたら、
柱がこんな状態で出てきた。

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主筋、帯筋の「かぶり」が足りてないぞ!?

往年の工事の品質が
こういうところで顕になる。

裏をかえせば、
こういう改修でもしない限りは
知られることもない。

既存建物の良し悪しを判断するのは
難しいのだ。



上記柱の上部。

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断熱材が貼られている。



壁も、丸裸。

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天井からにょろにょろ下がっているのは、
天井板を吊り下げていた金物である。


壁にスポット状についている断熱材は、
コンクリート打設時に入っていた金属製のセパレーターが
熱を良く通してしまうのを緩和するために吹き付けたもの。

天井裏に隠れていた換気用ガラリも
姿を現している。

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雨水配管とか、
給気用ガラリとか。

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上のスラブが四角く下がっているのは
この上にルーフドレン金物がついているからである。



ダクト貫通孔も。

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取っ払った、
もろもろ。

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これらのものは、
分別してから処分場へ運ぶ。

モノによって、
行き先が異なるのだ。



機能させるべく、
せつびを組み上げるのも大変なのだが、
「もう要らない」せつびを壊すのも
やっぱり大変であったりする。

今回記事のように、
ほぼ全面撤去の場合には
安全にさえ気をつけていれば
さほど困ることはないが
ちょっとした改修のための部分撤去の場合には
既存部分の機能を損ねないように、
いまだ生きている部分を傷つけてしまわないように、
かなり気を遣わなければならない。

しかも、
十分に対策して慎重に臨んでも
たいてい予期せぬ事象が発生して
善後策に奔走することになる。



技術や材料や工法が発達して
いろんな面で省力化、効率化、単純化が図られてきている
建設業であるが、
まだまだその余地は大きいのである。
(「撤去、撤去、ひたすら撤去」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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