ふと上を見ると
塔屋かハト小屋かの屋根があった。
歩道側(写真左側)ではなくて、
屋根側(写真右側)に勾配がつけてあって、
歩道に雪が落ちてこないようになっていた。
雪について配慮のある設計だと
このような勾配になる。
配慮がない設計であると、
歩道側に雪が落ちる。
設計の際にも
施工の際にも気付かなくって
竣工後雪が降ってみて
初めて気付くこともあるのでは。
雨が多い地では、雨対策を。
風が強い地域では、風対策を。
雪が積もる地域では、雪対策を。
日射が強い地域では、日差しの対策を。
「ちゃんとした設計」にするためには、
いろいろ検討・配慮すべきことが
ものすごくたくさんある。
屋根勾配も、その一つ。
古い組積造建築物を取り込んで
新たな建物をくっつけたものも見かけた。
この三角屋根の雪は、
そのまま落ちそう。
下部は車椅子用駐車場だが
大丈夫なのであろうか。
駐車場のヒーティングをする、
除雪も頻繁に行う、
屋根氷柱をしょっちゅう目視で確認して
成長する前に突付いて落とす、
そんな対策が必要になるのであろう。
当たり前といえば、アタリマエのことだけれども
あちこち見て回ると
意外や意外、どこか、何らかの配慮が抜けていることに
気づいたりする。
自分自身、まだまだ気付けていないことが多いに違いない。
いろんな面で。
(「屋根の勾配も検討の余地がある」おわり)