平取(びらとり)にある温泉施設である。
町で施設を建設し、民間の指定管理者に運営委託しているようだ。
名前の由来は、知らない。
建設記念の石碑に何が書いてあるのかと思ったら
岩の説明だったとさ。
温泉、売店、宴会場、レストランなどの棟と
宿泊棟とが連結されている。
宿泊棟は、アイヌ文様をモチーフにした外装となっている。
平取町二風谷は、
アイヌ民族の拠点として
大きく栄えていた所であるという。
我が国はかつて「単一民族国家」を自称していたが、
現在はアイヌ民族ほか、各先住民族の記憶を
保存しようとしている。
箱モノという点では、白老(しらおい)のほうに
重点が置かれているようではある。
室外機、
オリジナルでこんな色のやつ
あったっけ?
塗ったんだよね?
まだまだ新しい施設のようだけれども
エフロレッセンスが目につく。
これ何かなぁ、と思ってたら、
そうか、庇のルーフドレン管なんだな。
「電線が入ってるし……」と思案していたけれど、
屋外コンセントと、
凍結防止ヒーターじゃないか。
思いっきり正面脇に持ってくるなんて、
なかなか大胆。
炭酸ガスボンベが、たくさん。
二酸化炭素のボンベは、緑。
高圧ガスのボンベは、ガス種によって色が決まっているのだ。
機械室は地階のようで、
ドライエリアが設けられている。
動線として鉄骨階段もついている。
熱源の燃料は、
油のようだ。
給油口、油面指示計、消火器、
危険物看板3枚セット、
油通気管。
タンクの廻りには、これらのものが必要だ。
「こういうモノがつく」ことを
意識しておく必要がある。
後になって
「こんなモノついちゃったんだ」と
驚かないために。
館内レストランでは、
地元の食材も使用されている。
びらとり和牛、なんだそうだ。
トマトも、地元の名産である。
なかなか、良い所じゃないか!
(「『ゆから』って、ご存知?」おわり)
中々よさそうな温泉ですね、北海道に行くときの候補地に挙げておきます。
建築屋意匠さんも頑張っていますね。
室外機の配置位置もきちんと見られるように配慮してあるし、塗装色も特注してあるのはこだわりでしょう。屋上設置にしなかったのは、積雪などの理由のあるところでしょうか?
但し同じ時期に寿命が来るわけではないので、1,2台の特注は割高です。どうなることか見ものです。
現役時代の、意匠設計者がマンション室外機の色を外壁と同じようにしたいと頑張っていたことを思い出しました。マンションの場合は冷暖房機は専有財産になるので、取替え時には、廉い標準品が付けられるので、将来はチンドンヤになってしまうよといったことがあります。
竣工時には、デザインコンセプトが統一されていて見場は良かったですが、現在はどうでしょうか。
相変わらずですが、普段目にしないような裏方の写真での設備のPR結構なことです。
設備屋さんは意匠を意識せずに計画するし、
ちぐはぐなケンチクが多いような気がします。
そんななかで、
このように配慮されたものを見かけると
撮影したくなります。
費用のこともあるし、
後年の入れ替えのこともあるし、
劣化のこともあるし、
オーナーさんの意向もあるので
単純にはいきませんが、
それなりに配慮できたらいいなぁと
思います。