積もった雪が雪庇を形作り、
屋根からドスンと落ちてくる。
「せつび」たちには受難である。
室外機などは、
それに対抗すべく屋根をつけたりするのだが。
見事に、屋根もろとも
やられてしまっている。
よく見ると、
FF暖房機用の給排気トップも
ひん曲がっている。
換気扇用の防雪フードは、
意外にも持ちこたえている。
部材選定には、
氷塊落下の衝撃による力も
見込んでおかねばならぬのか。
どこぞで見たように、
FFのトップにも屋根が必要か。
こちらの防雪フードは、
凹んでいる。
屋根形状によって
落ちてくる塊の大きさや密度が
変わってくるのであろう。
屋根から滴る雫が
下部で氷筍の如く上へ上へと成長している。
よく見ると、
外壁外装も凹んでいる。
「せつび」にも「ケンチク」にも
受難の季節である。
(「雪にやられた室外機たち」おわり)
設備設計者はどこまで落屑の危険性に付いて主張してたかですね。
積雪地域の計画をする際には
設備で屋根(一応、メーカー付属品で出してます)をつけたり、
建築に屋根をお願いしたりするようにしています。
構造的に「もつ」屋根にするため、
また意匠的に調和の取れたものにするため、
建築でつけてもらったほうが良いように思います。
雪については、
設備と関係ない部分でも配慮が必要です。
庇から落ちてくる雪が
利用者動線に落ちてくる設えだと
降雪のたびにイライラします。
あと30cm庇を伸ばしておけばこうならないのに、とか。