この地のマンホール蓋である。
昭和25年制定の市章が記されている。
同じような汚水桝蓋なのに、
それぞれちょっとずつ、
微妙に異なっているのだ。
何故だろう?
消火栓は、地中埋設型。
新潟県というと、
雪が多いイメージがあるが、
地中型でも大丈夫なのだろうか。
量水器蓋には、
市章が無かった。
「市章」と呼んだり、「徽章(きしょう)」と呼んだりするらしい。
合併前の西山町(にしやままち)の
デザインマンホールも見かけた。
さて、柏崎市と隣の刈羽村にまたがった敷地に、
柏崎刈羽原子力発電所が立地している。
東京電力の原子力発電所である。
新潟県内の地震では施設の破損があったとか、
時々トラブルがあったとか
僅かに報道されている。
原子力発電所の近くには、
広報施設が設けられていることが多い。
柏崎にも、存在している。
年表やらクイズやら資料やら
展示してある。
平日の日中であったからか、
ひと気は無かった。
2階のライブラリーには、
原子力関係の書籍などが多数置いてある。
興味深かったのは、
過去30年間にわたる、新聞記事のスクラップ帳。
原発推進にかかわる記事だけではなく、
反対派の集会など、異なる意見の記事もすべて
網羅してある感じであった。
かなり気合の入ったスクラップ帳に見えた。
それだけの人件費をかけることのできる資金が投入されている、とも
言えるのかも知れないが。
施設外壁の室外機には、
屋根が設けてある。
雪庇対策なのであろう。
地上置きの冷却塔は、
冬になったらカバーをかけて
養生しておくのであろう。
このあたりを移動していると、
特徴的な鬼瓦に気づく。
突起が3本。
主としてマンホール蓋を観察しようと思っていたのに、
いろいろと面白いものが多くて困る。
いや別に、困りはしないのだが。
あれだ、
「嬉しい悲鳴」というやつだ。
かように、
いろいろな地を巡るのは楽しいし、興味深い。
仕事はするんだけれども、
仕事だけしている場合じゃないのだ。
仕事も楽しいけど、
それだけじゃ勿体無い気がするのだ。
(「柏崎市のマンホール蓋」おわり)
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