2018年01月24日

温水熱源の機械室内は

訪れた先の、
熱源機械室内。

やっぱり主役は、
熱源機です。

onsintgnnkkistnih1.JPG

「ボイラー」と書いてあるけれど、
実際には「ボイラー」じゃなかったりします。

湯を沸かして(ボイルして)蒸気を作るのは「ボイラー」ですが
湯を温める(ヒートする)だけなのであれば、
本来は「ヒーター」です。

でも何の名残か、「ボイラー」と呼ばれることが多いようです。

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「ヒーター」の背中側。

古い古い機械だと、
いろんなモノが露出していて
ヒーターの構造が見えるものですが、
今は大抵の部分は板に覆われていて
見た目スッキリです。

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ここの機械は「油焚き」のようですね。
オイルサービスタンクが設置されています。

オーバーフロー管からつながっているポンプは、
「返油ポンプ」でしょう。

オイルサービスタンクよりも
オイルタンクの位置が高い場所にある場合、
ポンプで押し上げてやらないと
戻らないから。

地下にある機械室なので、
こういうことになります。


機械室が地上にあって
オイルタンクが地下埋設なのであれば、
オーバーフロー管はそのままオイルタンクまで伸ばされて
重力で流れ下っていくことになります。

油関係の周囲には、
「防油堤」が設けられています。

万一の油漏れの際に、
油がどこまでも広がってしまわないように。

onsintgnnkkistnih4.JPG

熱源(ヒーター)で作られた温水は
「ヘッダー」に集められて、
各系統へ分岐していきます。

このようにヘッダーを設けておくと、
系統ごとに閉止することができます。

と言っても、
この写真のヘッダーだと

1.北系統
2.南系統
3.6階空調機系統

の3系統にしか
分けていないようですけど。

「温水主管」は、ヒーターとのやりとりをしている配管。
ヒーターが2基あるから、
主管も2本あります。

文字の書き方が違うのは、
一度改修しているからなんでしょう、きっと。
たぶん、「No.2」のほうが新しそう。

onsintgnnkkistnih5.JPG

温水は自然に動くわけじゃないから、
系統ごとにポンプで送っています。

「温水ポンプ」とか「温水循環ポンプ」とか呼びますが、
冷水ポンプや冷却水ポンプや熱源水ポンプと言った名前をつけられたポンプと
モノは同じだったりします。

何を循環させているか、という用途で名付けているわけです。

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下の方は、メンテナンス要員が歩いたり、
工具を運んだり、
機器を取り替えたりできるように空間を開けておきますが、
上の方は各種配管でびっちりです。

あんまり何段にも積み重ねられていると、
上の方の配管で漏水があったりしても
手をつけることが出来なくなったりします。

機械室を狭くすればするほど、
弊害も大きくなりますから、
建築プラン上いろいろと制約があるのはわかりますが
やっぱり機械室は広めにとっておくのが吉です。

onsintgnnkkistnih7.JPG

「沪過防錆装置」なんていうモノも
設置してありました。

必ず設けるべき、というわけでもなく、
設けていない施設も多いと思います。

イニシャルコスト、ランニングコスト、
水道水の水質、想定配管寿命などを考慮して
つけたり、つけなかったり。



蒸気熱源の機械室とは、
いろいろと違っている。

還水用の真空給水ポンプなど設けることも無いし。


施設見学に行く機会があったら、
ぜひ機械室も覗いてみて下さい。

最初のうちは何だかわからなくても、
いくつも見ていけば
きっと何か気づくことでしょう。

人の目につくところの計画に慣れている方でも、
「人の目につかないところ」は良くわからないから
「何となく……」で計画してしまうこともあるんじゃないでしょうか。

機械室を始めとした設備諸室の面積を計画する際に、
「良くわかった上で」割愛するのと、
「良くわからないから」適当に面積を減らしてしまうのとでは
だいぶ違いがあるんだと思います。

まあ何はともあれ、
まず見てみましょうよ。

何事も、
見るところから、
始まるんです。
(「温水熱源の機械室内は」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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