前日にドカッと積もった雪が
重機で除けてあった。
雪国では、
時々まとまった積雪がある。
そんな時、
ひとまず除けておくスペースが
必要になるのだ。
ある程度溜まったら、
ダンプに積んで、「雪捨場」に
捨てに行く。
だけど、積もったらすぐに
「とりあえず除けておく」
ためには、スペースが必要なのだ。
降る度積もる度に、
運べばいいじゃん、って?
そういう時には、
どこだって除雪中。
バックホウで積み込んで、
ダンプで運んで……、とやりたくても
機械と人間とが同時多発で働くことなんで
できやしない。
かくして、
ホイルローダーで
ガガーっと除けておいて、
とりあえず除けた雪山がだんだん大きくなってきたら
機械と人の空き具合をにらみつつ手配して
積み込んで排雪していく。
住宅も、しかり。
雪の事を何も知らないまま
カッコイイ住宅を建てたとしても
いざ雪が積もった時点で
困ることになる。
雪を溜めておく場所の算段をつけておくと
給油口であったり灯油タンクであったり
人間が時々近づく必要のあるモノたちの配置について
配慮することができる。
土地の面積が無いので……
そういう、
やむにやまれぬ事情が有る場合には、
ロードヒーティングとか
融雪機とか
自前の排雪体制とか
考えておくと良い。
それぞれにかかる費用も、
ばかにならない。
田舎で、
土地に十分な余裕があるのであれば、
ひと冬分の雪を大きな山に積んでおいたって構わない。
ただし、
締まってきた雪山は重い。
それなりの荷重がかかることは
気にしておく必要がある。
路盤や舗装がちゃっちいと
ひと冬でボコボコになってしまうから。
(「雪国の駐車場には雪堆積スペースも必要だ」おわり)