キーンと冷え込んだ空気の中で、
ちょいと雪見風呂と洒落込むことができる。
オーバーフローは、
グレーチングで受ける構造になっている。
適温を保つためには、
常に加温が必要だ。
浴槽の底に、金物が3つ。
写真左上は、浴槽水を抜くための「共栓(ともせん)」。
右上、右下の2個は、
循環ろ過(とともに、加温もしている)のための往・還。
微妙に目地に合っていないけれども、
そんな事はだぁれも気にすることはない。
浴槽下部の配管などに辿り着けるよう、
床点検口がさり気なく設けてある。
露天ゆえ、
季節によっては落ち葉やら虫やら浮いているので
それを掬い取る網も用意されている。
吐湯口部分を見てみよう。
この施設では、
蓋は乗せてあるだけ。
木の細工、
蓋裏と、木枠の金物の細工、
参考になります。
もちょっと、近影。
斜めから。
すごく工夫して造ってある。
どこか別のところに水位センサーが設けてあるようで、
湯が減るとここから供給されるように制御されている。
近くについている
換気フードに異変が。
真っ白な結晶が成長しつつある。
泉質が、「ナトリウム・カルシウム−塩化物強塩冷鉱泉」
ということであるから、
浴槽から昇り立つ湯気に含まれる成分が
析出したのであろうか。
要するに、塩?
(塩化ナトリウムと、塩化カルシウム?)
ちょっと脇に見つけた、
散水栓。
こんな雪の中だもの。
水抜きしてあって、
春まで使うことはなかろう。
(冬季前の、各所水抜き確認は、
重要なメンテナンス事項である)
温泉、
入るのももちろん良いけれど、
観察するのも良い。
なかなか、
設計に関わる機会も無いけれど。
(「露天風呂のせつび」おわり)
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目の付け所が良いですね。
換気フードの結晶がすごい。(『マサカ』ですね)
二つあるうちの片方の方がひどいですが、
こちらが給気口(OA取入れ口)でしょうね。
冬には、フード全体は冷たくなるので中仕切り部まで結露して結晶が析出するのでしょうね。
吐水口部分のステンレスフレキは、温泉水と温水(冷水?)かと思われますが、
掛け流しになっていないようですね。
温泉水が十分にあれば、かけ流しの方が、省エネでもあるし温度制御も楽だと思いますが・・・。
フードの件は、ご推察のとおりかと。
室内に、熱交換ユニットが設置されていましたから。
ここは「冷鉱泉」であるため、加温しています。
なので、そのまま捨ててしまうことはできなかったようです。
毎分630Lの温泉をかけ流しで使っている
札幌の豊平峡温泉は、おすすめです。