たいへんだ。
地面を掘って、
整地して、
砂利を敷いて、
捨てコンを打って、
鉄筋を組み立てて、
セパレーターを取り付けて
型枠を組み立てて。
いろんな職種の人たちが
入れ替わり立ち替わりやってきて
それぞれの領分を恙無くこなしていく必要がある。
たまたま行った現場では
断熱型枠が採用されていた。
鉄筋組立と、
底近くの型枠までは同様に施工しなくてはならないが、
型枠&スペーサーにかかる労力を
すごく減らすことができるようだ。
発泡スチロール製の型枠である。
軽くて持ち運びが簡単だし、
釘打ちの必要もない。
専用セパレーターを、
決められた通りにはめ込んでいけばいい。
それで、ぴったり納まる。
型枠本体の、
軽いこと、軽いこと。
セパレーターは金属製だから、
箱で持つとちょっと重たそう。
レゴでも組み立てているような感覚で
組み上がっている。
組み上がったら、
コンクリートを打つ。
型枠をバラす手間も省ける。
ただ、
あまり見慣れない工法だから、
設備屋さん電気屋さんは
スリーブ入れのタイミングや方法に
悩むかも知れないと思った。
この基礎の上に土台が乗って、
木造の架構が組み上がるのだそうだが
この発泡スチロールが「文化たきつけ」になってしまわないのかと
疑問も頭をよぎる。
監理者がその辺を確認のうえ採用しているようだから
大丈夫なんだろう、きっと。
それにしても、
この寒い中、
基礎を打つんだなぁ。
風も強そうだが、
採暖養生はちゃんと効くんだろうか。
ジェットヒーターを焚くったって、
灯油代もものすごくかかりそうだ。
万一、加熱不足で、
凍結させてしまった日には
目も当てられない。
見た目ちゃんと出来ているけど
全然強度の足りない基礎に
建物が乗っかることになってしまう。
そうならないように、
きちっと施工管理されることを望む。
望むのだが、
誰がそれを保証してくれているんだろう。
ずっと前だけど、
真冬に、完全に凍結する気温の中で、
何の採暖もなく打設されている住宅を
通りがかりに見たことがある。
打設後も、
そのまま放置。
雪が積もるに任せていた。
そんな家、
買いたくないな。
そんな施工業者、お断りだな。
それを放置する設計監理者も。
やっぱりコンクリートは
暖かい時期に打ちたいものだなぁ。
冬に打つなら打つで、
寒中コンクリートの施工指針に
厳密に従ってもらわないと
困るなぁ。
(「断熱型枠で基礎を造る」おわり)
バイブレーションとか、木づちでたたくのも怖い・・・
ほんと、どのように打設するんでしょうね。
見てみたかったんですけど、
機会はありませんでした。
木づちでは、叩けませんよね。