建物もそれに備えて守る必要が生じる。
道端で、
こんな「備え」を見かけた。
以前にも、他の地における同様の備えについて
いくつかご紹介している。
軒先から、雪が氷柱が伸びてきて
この窓を割ってしまうんだろう。
この板をはめ込むために
金物を取り付けてある。
窓下にあるFF暖房機の給排気トップも
何度か壊されてしまった結果、
保護することにしたのであろう。
雪の無い地域に住んでいる方が
雪の積もる地域の建物を設計する場合、
とにかく冬、現地を訪れてみることをお薦めする。
きっとそこに、
想像を超えた何かが見えてくるはずだから。
いや、雪に限らないな。
地域ごとに、それぞれの事情がある。
それを垣間見るためにも、
現地を訪れることは必須なのだろうと思う。
見に行ったからと行って、
すべてを「観る」ことができるかどうかは
その人の観察眼にかかっている。
どんなに観察眼の優れた人であっても、
受け取りきれない部分があるのは
仕方がない。
いろんな事情で、
現地を見に行くことすら適わない……
そういうことも、無きにしもあらず。
それでもそれでも、
出来る限り見に行きたいね。
その土地を見に行って、
その土地の空気を吸って、
その土地を踏みしめて、
その土地の産物を食べる。
どこにでもあるけど、
確かにその土地でつくっている
羊羹か何かを買って帰る。
「設計のための調査」にかこつけて
単に「旅」がしたいだけなのかも知れないんだけど……。
(「雪に備えて、守る」おわり)