そりゃ、
開けてみないわけにはゆくまい。
そんなスケベ、なんて非難しないで欲しい。
やましい心など欠片もない。
純粋に工学的学術的興味からなのであるからして。
カタログや納入仕様書やWEBページ資料によって
構造については承知している。
しているのだが、
やはり「実物」は見る必要があるのだ。
百聞は一見に如かず、と
いにしえの偉人たちも説いているではないか。
パネルフィルターを
取り出してみる。
フィルター用の溝があって、
スライドさせてセットするようになっている。
フィルターの裏には、
温水コイルが見える。
コイルの裏側にあたる部分、
加湿器を見てみる。
給水管フレキと、電磁弁とが
見えよう。
加湿余剰分の排水口も見える。
送風機を見る。
遠心送風機(シロッコファン)が、
ファンベルトでモーターにつながれている。
振動を躯体に伝えないよう、
ゴムの防振材を介した架台に据えてある。
小さなモーターだから、
ケーブル太さも、こんなもの。
外調機ケーシング内の空気をいっぱいに吸い込んで、
送風機出口の空気は、キャンバスダクトを通じて
矩形ダクトへと送られる。
扉とは反対面には
接続配管が下りてきている。
温水の往きと還り、加湿、の
3本の配管が接続される。
温度調節のための三方弁やら、
各種センサーやら
見ることができるであろう。
下部。
配管を支えるための架台や
排水の細工がわかるであろうか。
使用中の空調機を無闇に開けて回るのはマズいが、
停止中のものであれば
試しに開けてみると良い。
ただ話に聞くよりも、
画像で見るだけよりも、
ずっと良くわかるはずだ。
何が「わかる」って?
実機の雰囲気というか、
存在感というか、
機能性というか。
まあ、そんなコトが。
(「小さな外調機を見つけたら」おわり)