観客として行く以外にも
訪れる機会があった。
オフの日、場内は薄暗く、
その中で整備スタッフなどが働いている。
グラウンドレベルに降りると、
客席から見たのとは異なる角度で
場内を見ることができる。
人工芝の上。
ヘッドスライディングでもしない限り、
この視線にはなるまい。
ベンチも、見ることができた。
1塁側だから、
ビジターチーム用である。
思い思いに腰掛けることが許容される。
許容されたからと言って、
全員が座るわけでもない。
ベンチの背は、
傷だらけだ。
後ろの席に座った選手たちが
スパイクで蹴りつけるからだと言う。
長い足じゃなきゃ、
届きもしない。
ドーム球場には、
施設ごとそれぞれの特徴に合わせて
「特別グラウンドルール」があるらしい。
高々と打ち上げた打球が、
天井仕上げの中に入ってしまって、
それが落ちてきたり、
落ちてこなかったり。
たまに、そういう事態が生じる。
守備側は、
あらかじめ把握しておかないと
いざという時に困ることであろう。
自チーム、対戦チームの
メンバーを書き込むホワイトボードと、
ブルペンの様子が見られるモニター。
中継画面などに、
時々映り込んでいる、アレだ。
ベンチの上部には、
パンカールーバーがあって
選手に空調空気を吹き付けられるように
なっている。
中田翔バットが置いてあった。
FA宣言しないことにしたそうで。
今期は少々(かなり?)残念な成績だったから、
来期はもっと暴れて(刑事的にではなくて戦力的に)欲しいものである。
「せつび」は、
モニターとパンカーしか掲載していないが……。
ご容赦くだされ。
(「札幌ドームの裏側(1)」おわり)