いろいろな「せつび」を見ることができる。
配管類は、露出となっている部分が多いのだ。
保温されていない配管、
保温されている配管、
そして、ダクト。
コンクリート打ちっぱなしの内装に、
程よくマッチしている……と感じたいところだ。
観覧者が通る動線ではあるが、
そんなに気にならないのでは?
いや、
気になる人には、
気になるのであろう。
通路の上部にも、
遠慮なくスプリンクラ配管が
通過している。
ダム湖を望む開口部の下部には、
温水パネルヒーター。
ガラス面の結露防止にも寄与することであろう。
上部は上部で、
空気を送っている。
構造材っぽく、
露出ダクトを流してある。
そこから上部に分岐して、
ノズルを取り付けてあるのだ。
最上階開口部にも
パネルヒーター。
だいぶ、控えめかも知れない。
外部に目を移すと、
立派なモノが4本。
長いやつが、たぶん煙突。
温水ボイラー(正確には、ヒーター)用なのだと思う。
短い3本は、
どうやら換気塔のようだ。
なかなか、いい味ではないだろうか?
屋上部分に、
脱気筒(にしては大きい)に見えなくもないモノ。
よく見たら、
照明器具であるようだ。
外回り。
キュービクルと、浄化槽。
たぶん。
こちらは、観覧者動線から裏手に当たる。
園内通路は通っているので、
人が来ないわけではないが、
完全に裏手の扱いになっている。
裏口は、
機器類の搬出入ルートでもある。
流しと、連結散水設備の送水口。
脇には、室外機が並べてある。
用途によって、
防雪フードをつけているものがある。
積雪の影響を避けるため、
壁付架台に据えてある。
ただの見学者として入った歴史館であるが、
これだけ設備が見られれば御の字かと。
機械室、PS、ピット内は見られなかったけれど、
なかなか(設備に関わる者としては)見応えのある施設であった。
ホントのメインは、
土器のほか、
地元の歴史、風俗、自然に関する展示物である。
それらも興味深く見たのではあるが、
写真となると設備モノしか撮っていないことに
後で気づくのだ。
まあ、それはそれで良いのだ。
これらのモノを見ていろいろ推測するが、
当たっているかもしれないし、
全然見当違いの邪推であることもあろう。
それは、それ。
そういうこともある、と
あらかじめお断りしておく。
記事を鵜呑みにしないでいただきたい。
ご自分で考え、感じていただければと思う。
(「沙流川歴史館の、せつび」おわり)