いろんな「実験」をおこなっている。
「研究棟」という建物があって。
屋外に、水素ボンベユニットが据えてある。
水素減圧ユニットのカバーに、
市販のプロパンボンベ庫を利用しているところが、
なかなかイイのだ。
水素ガス配管を外壁に沿わせて、
屋内に入れる。
導入部分に、
換気フードを流用しているのが
これまたイイ!
配管を外壁に固定する金物も
普段あまり見ないモノだ。
屋内に、
燃料電池が設置してある。
これで熱と電気を取り出せる。
東芝本体は、
なかなか大変な状況にある。
これらの技術は、
たといブランドが変わっても
しっかりと継承していってほしいものである。
熱の使いみちは……。
水槽。
ここで、「チョウザメ」を育てている。
その水の加温に使用しているのだ。
キャビアだけではなく、
その身も美味しいのだそうだ。
ワタクシはまだ、
食したことはないのだが。
隣には、
マンゴーのハウスもある。
家畜糞尿は、
周辺環境に悪影響を与えないように
適正処理しようとすると、
ものすごく手間も費用もかかる。
そこで、
その処理のついでにガスを生成させ有効利用しよう、
という発想自体は面白いものだと思う。
処理が主目的なのだから、
エネルギー収支も金銭的収支も
処理費の一部として計上される。
本末を間違えてしまって、
バイオガスや水素の生成自体を主目的にしてしまうと
収支がまったく合わなくなってしまう。
エネルギー密度の低い家畜糞尿から
高密度のガス(or水素)を取り出しつつ
エネルギー的にも金銭的にもプラスにしようなんて
物理法則に反することであろう。
エントロピーを小さくするなら、
余計にエネルギーを投入するしかないのだから。
兎にも角にも、
実際にモノを見て、
いろいろと思い巡らすことができるのは
幸いなことである。
「餅」は、
描くだけでは美味くない。
実際に作ってみて、
味わってみて、
不味ければ、
美味くなるように改良しなくてはならない。
画を描く者も、
実際に作る者も、
それぞれの役割であって、
「美味い餅の実現」こそが
共通の目的なのである。
(「チョウザメや果物を育てたり」おわり)