2017年11月06日

糞尿から、水素だって作るのだ

引き続き、鹿追町環境保全センター。
ここでは、水素ガスも作っている。

バイオガスは、
メタンガス(CH4)主体であるため、
これを改質して水素ガスを取り出すことも可能である。


この操作のために、結構なエネルギーを要するために
実験的要素が大きいのではあるが、
この施設においては水素生産も実施している。


skoisisfrm1.JPG




それなりの規模の水素プラントが
設けられているのだ。


skoisisfrm2.JPG




そこから水素ステーションに供給している。


skoisisfrm3.JPG




燃料電池車を走らせるのだ。


skoisisfrm4.JPG




いくら毎日大量に出てくる糞尿が原料とは言え、


各農家 → 運搬 → 発酵 → バイオガス精製

→ 改質 → 水素ガス精製 → 燃料として利用


というプロセスを辿るのでは
エネルギー的にもコスト的にも
収支は絶対に合わない。


だから、実験的に公的資金(補助金)を投入しなくては
成り立ちようがない。


skoisisfrm5.JPG




ここで作られた水素は、
燃料電池車の他に、
他の用途でも利用する。


フォークリフトで運搬できる
専用ボンベユニットに充填される。


skoisisfrm6.JPG




水素、水素と言われるようになって
久しい。


かなりの公的資金も投入されている。


海のモノとも山のモノとも判別のつかない状態から
このような実験・実証試験を通じて
いろんな事がわかってきて、
課題も見えてきていることであろう。


何をどう組み合わせて、
エネルギー的、経済的なロスを小さくして、
最大限の効果を上げることができるのか。


そういう考察も
「せつび屋さん」の守備範囲なんじゃないかと
思うのだ。




エネルギーの出し入れと、
物質の出し入れ。




「せつび」とは、
それに関わる仕事なのだ。
(「糞尿から、水素だって作るのだ」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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