十勝平野の畜産農家からは、
毎日大量の家畜糞尿が出てくる。
その処理と有効活用のための大規模施設がある。
概要は、下記リンク先にある動画を参照いただきたい。
じつのところ、それで十分であろう。
さて、家畜糞尿を発酵させ、ガスを取り出したあとの
消化液を貯めておくタンクが巨大である。
冬、畑に散布できない期間の分も貯めておけるように
容量が算出されているようだ。
これ全部が、
元は糞尿なのだ。
糞尿を発酵させて、
メタン主体のガスを発生させる。
『バイオガス』である。
円型の発酵槽。
発酵させるために、
撹拌して加温する。
上部はガスホルダーを兼ねているそうだ。
加温するための熱源は、
もちろんバイオガスだ。
このガスは、
施設内電力供給用の発電機燃料としても使用される。
売電もできる。
左が、イギリス製。
右が、ドイツ製。
この手のヤツは、
国産が無いようだ。
発生する熱は、温水として取り出し、
利用する。
バイオガスで走らせる自動車もある。
プロパンガスや天然ガスで走る車があるのだから、
バイオガス用に調整可能だ。
運転席の様子は
普通の車とほとんど変わらない。
違いと言えば、
ガスの圧力計があるくらいか。
燃料ボンベは、
後部に格納されている。
センターの概要については、
町のHPに解説動画があるので
参照いただきたい。
本ブログは、
せつびのブログ、なのであるが。
「せつび、ちゃうやろ」
そう指摘されても仕方のない記事も多いであろう。
しかし、だ。
「せつび」は、別に
「建築」に押し込められるだけのものではない。
社会インフラであれ、
船舶、航空機、宇宙ステーションと言った非建築施設であれ、
地域全体のエネルギー・物質サプライであれ、
広義で言えば「せつび」そのものである。
そう捉えている。
勝手に。
とにかく、だ。
面白ければ、良いのだ。
それが何であろうとも。
ワタクシが、
面白いと感じるもの。
それが、せつび。
(「バイオガスで発電と自動車と」おわり)
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