せつび屋さん向けだったかも。
男子便所の便器がブルーで、
女子便所の便器がピンクで、
そんな時代もあった。
古い施設の古い便所に行くと、
まだ残されているかもしれない。
飲み屋のトイレに入ると、
妙に濃い色の便器にお目にかかることもあるかもしれない。
『古民家』的なところに行くと、
染付便器に出会うことがある。
そういえば、
番屋のトイレにも、ついていた!
そんな便器たちを一堂に集めた企画展。
形状や絵柄によって、
いろいろあるんだそうだ。
昔のことだから、
全部手描きの模様である。
大量生産・大量消費時代ではないからこそ、
ここまで手間隙かけて、
便器を作ることが出来たのであろう。
現代で製造・販売するとしたら、
一体いくらになることやら。
「こんな便所でしたよ」という
復元セットも造られていた。
陶器の下駄がまた、
良いではないか!
キタナイモノ
だったはずだけれども、
キレイに取り外され、洗われて
今や美術品としての価値を
見出されている。
不思議なことではある。
ミュージアム・ショップの商品は
なかなか魅力的なモノが多かった、ということも、
一言付け加えておく。
(「便器は芸術品になった」おわり)
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