太陽光発電パネルを取り付けたのだそうだ。
こんな感じに。
新たに基礎を設けて、
ガッチリ置いてある。
積雪の多い地域だから、
パネル面はかなりの急勾配である。
雪が積もらない地域なら、
もっと寝かせて設置するのであろう。
パネル裏面に寄ってみる。
鋼製架台の斜材が
ずいぶんと念入りについているではないか。
水平ブレースも、
この通り。
1つのセル(152mm角)で
出力5ワットなんだそうである。
ルーフドレン金物との取り合いが、
ちょっと苦しかったみたい。
電気用配管と、その基礎位置も
なかなか難しそうだ。
ねじなし電線管と
プルボックス。
当たり前だが、
ちゃんとボンディング施工されているのだ。
強電の場合、
これをうっかりしていると困る。
たかがこんな線1本無いだけで、
感電しちゃうこともある。
小さいけれども
大事なこと。
意匠の設計監理者であっても、
これくらいは見られるはず。
っていうか、
見るべきなのだ。
電気設備技術者は、
法律的には設計者でも監理者でもない。
唯一、建築士だけが法的に責任を持つべき立場に置かれているのだ。
「設計通りに施工されていることを確認する」という監理業務は、
建築士の独占業務なのである。
そして、電気設備もその独占業務の範疇に含まれている。
逃げてちゃダメなのだ。
その道の専門家に頼る。
それは、仕方がない。
だが「オレは知らん」と言える立場でもないのだ。
「そんな殺生な」
そう思えるのも無理はない。
実際もって、
いろんな分野を理解し尽くすことなんて
不可能であろう。
しかし、建築基準法と建築士法は
それを求めている。
厳しく求める方向に、どんどん改正されてきている。
たとい理不尽に感じたとしても、
そこのところを、
覚悟せねばならないのだ。
(「太陽光発電パネルを屋上に」おわり)
【関連する記事】