現存する北海道内最古の立坑櫓がある。
そのまんま、
残されている。
内部にも、
入ることができる。
「入るな」と書いてある所にさえ入らなければ
危険は無い。
じつは、
冬場になると動物たちの格好の雪よけ施設になっているようで、
隅っこには鹿の糞が固まっていたりする。
外装にも、だいぶ趣が出てきている。
下の方には、
旧抗口がある。
入れないように
コンクリートブロックで塞いであるが、
内部から湧出する鉱泉は通している。
冷たい水であるが、
流路には「湯の花」っぽい析出物がある。
温めれば、
立派な温泉になりそう。
三笠市立博物館の脇には、
採炭作業員を運ぶための
斜行用列車が無造作に置いてあった。
ここしばらくで、
随分と三笠市押しになった。
なかなか、魅力的である。
もっと本気を出して情報をチェックしていれば、
実際に山中の露頭に分け入っての
アンモナイト発掘ツアーに参加することも
出来るようである。
でもそんなことをし続けていたら、
本業が立ち行かなくなることであろう。
まあ、ほどほどに楽しむのが良かろうか。
いや、でも、また機会を得たら行ってみたいものである。
(「三笠の野外博物館(2)」おわり)