地球を体験できるぞ、という施設がある。
現在の地名は、「むかわ町穂別」。
旧鵡川(むかわ)町と、旧穂別町の合併により、
2006年に発足した町である。
もう少し広域での合併も模索したようであるが、
最終的に2町の合併となった。
この体験館は、1989年横浜博覧会でパビリオンとして出展した
「MMCコーヒー地球体験館」が1992年に移設されたものだと
Wikipediaに書いてある。
開館25年を経て、それなりに古びた感が出てきている。
存在はずっと前から認知していたが、
訪れる機会が無かった。
しかし僥倖にも(藤井四段が使う前から、語彙としては知っていたが
使う機会など無かった語だ)、機会を得たのである。
正直な所を言えば、
大して期待はしていなかった。
高校あたりの学校祭で、
クラス展示するノリじゃないか、程度にしか
考えていなかった。
申し訳ない。
『熱帯雨林』ゾーンである。
開館にあたって企業が参画しているだけあってか、
ジオラマの造りはそれなりに良かったと思うのだ。
暗い画像で申し訳ない。
撮影は可であるが、
フラッシュは禁止とされているのだ。
そして、ワタクシの持ち歩くコンデジでは
これが限界。
さすがに新調が必要だろうか。
『太古の海』ゾーンの海には、
ちゃんと水が張ってある。
絵とフィギアと、
頑張っている気がする。
恐竜時代の展示であるから、
温湿度がそれなりになっているのだ。
ダクトも、
吹出口ボックスも、
ネックダクトも、
その内面までも、
しっかり黒色塗装されている。
上部天窓(?)が明るいのは
ご愛嬌か。
『砂漠』ゾーンは、
暑い季節にもかかわらず暖房されている。
砂は、本物っぽい。
これ見よがしにヒーターが設置されているように見えるが、
暗いから業界人しか気づくまいて。
『マグマの海』ゾーンにあるのは、
もちろん本物ではない。
途中で、タイムマシンにも乗るのだ。
ちゃんと、動いている(ように、揺れる)。
再び氷河期がやってきて、
スノーボールアースになったことを想定した
『氷河期』ゾーンがある。
ニューヨークの摩天楼から、
氷結した市街を見下ろすコンセプト。
低温用エアコンで
思いっきり冷やしてあって、
砂漠その他を通ってきた観覧者には
ものすごく寒く感じる。
カメラのレンズが曇るから、
ここでの撮影は無し。
『大気圏』ゾーンには、
地球の模型がある。
更に進んでいくと、
『海洋底』ゾーン。
「ちきゅう」が海洋底を掘削している模型。
暗いので、うまく写らない。
太陽系各惑星が浮かんでいる『宇宙』ゾーンまである。
もちろん、真っ暗なので写らない。
ある程度の人数ごとに、
ガイドがついて解説を語る。
開館当時から、少しづつ内容は変えているものと思われるが、
少々記述が古いのでは? と感じる事項もあった。
いわゆる「ハコモノ」は、
あまり良い捉え方をされない。
ここだって、
「なぜ、穂別で地球体験?」
そういう意見もあったろう。
そのあたり、少々興味はあるが
実際の所どうだったのか
見えて来ることはなさそうだ。
年間の入場者数と入館料収入、維持費、人件費、
そのあたりの事がまったくわからないから
軽々に判断することは避けるが、
展示としては面白かったと思う。
入館料は大人1,000円と、決して安くない。
その料金に見合っているかと言うと、少々疑問かも。
けれど、スマホで公式HPの割引券を表示して提示すれば
800円になるので、事実上の入館料は800円と言える。
それなら、まあまあ……かな。
人それぞれ、好き好きですね。
(「地球を体験する館」おわり)
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