水力発電所。
2017年度の選奨土木遺産に選ばれていました。
大正14年(1925年)竣工ですよ!
平成28年(2016年)に大改修しているようですが、
90年経っても使い続けられるって、
すごいじゃないですか。
それに引き換え、
原発って、どうなんでしょうか。
発電容量が桁違いだし、
ベース電源として優れた特性があるのは重々承知の上ではありますが、
こんなに長く使えないし、
廃炉技術も確立していないし、
高レベル放射性廃棄物の廃棄先も無いし、
万が一事故が起こった日には(そして、実際に起ってしまった)
周辺一帯が悲惨な事になってしまい、
事故後6年も過ぎているのに、
未だ事故現場を実際に踏査することさえできずにいる、
そんなシステム。
湯を沸かす → タービンを回して発電する
という、たかがそれだけの為のシステムなのに、
扱うリスクが大き過ぎる……。
ワタクシには、そう思えてなりません。
果たして50年後、
築90年の原子力発電所が
「地域に貢献し続ける」土木遺産として
選奨されるようなことがあり得るのでしょうか。
そのくらい、
信頼性も高くて
周囲へのリスクも少ない原発であって欲しいと
思うのですけど……原理的に、無理なんですよね。
「原子力 明るい未来のエネルギー」
双葉町にあった、
今となってはブラックジョークのような看板が
思い起こされますが、
皆様はどのようにお考えでしょうか。
(「あ、2017年度土木遺産になった。」おわり)