2017年09月27日

「せつび」のスゝメ

意匠設計に携わる方々が
「仕事が無い!」と仰るようになって久しく。

そんな方々に、
「せつび」のスゝメ



もちろん、多忙か暇かは、
事務所それぞれ、
人それぞれ。


常にお仕事満載で、
暇とは無縁の方々がおられるのも
承知しております。


技術の差か、
営業力の差か、
知名度の差か、
はたまた、運か。
とにかくお仕事の偏在があるようで。




でも、
総じて「設備屋さん」「電気屋さん」は
足りていないと感じられることがしばしば。


「生意気だ」って言われるかもしれないけれども、
ワタクシ、お断りせざるを得ないお仕事もしばしば。


寝ないで頑張って、何とか仕上がるなら
頑張ってみるのですが、
寝ないでやってもどうにも出来そうにないのなら
もうどうにもなりません。


「寝ないで……」というのも、2・3日なら
頑張れるかもしれないけれど、
それを1ヶ月続けることは無理ですし。




そもそも、
「設備の設計」を生業とする人々が
どこから供給されてくるのか、という命題が
なかなか悩ましいのであります。




1.建築学科他で環境・設備関連を学んで、
  総合設計事務所の設備担当または
  設備設計事務所に勤務している


2.建築学科で意匠や構造を学んで
  総合設計事務所に勤めたけれども
  人事の都合等で設備担当として
  配属されてしまった


3.機械科、電気科で学んで、
  設計事務所(設備専業を含む)に
  勤務している


4.施工会社(ゼネコン、サブコン)に
  勤務していたが、「設計」をやってみたくて
  収入減も厭わずに転職した


5.ぜんぜん異業種から、
  業界に飛び込んできた




全国を調査したわけではなくて、
周囲の方々を見た範囲でしかサンプルが無いので
確定的なことは申せませんが、
ワタクシの感覚としては
上の方が少なくて、
下のほうが多いような気がするのです。




異業種から入ってくると、
「せつび」に関して素人です。
それどころか、
「ケンチク」に関しても全くの素人。


見よう見まねで、
OJTと称する、要するに
「やって覚えろ。出来ないなら辞めちまえ」
方式で、とにかくやってる、
という人も、
決して少なくないような。
(まあ、建築学科出てても、実務に関しては
 大した違いは無いのかも知れませんが)


そんなわけで、
新卒者が次々と潤沢に供給される業界では
ありません。


だから、結構いつでも人手不足。


意匠設計事務所の方々も、

「設備屋さん、居ない?」
「電気屋さん、紹介してよ」

しょっちゅう尋ねておられます。




そんなに欲している方々が多いのであれば、
『じゃあ、自分でやろう』
っていうのも、選択肢の一つでは?




ちゃんと建築のバックボーンがあって、
建築士免許を持っていて、
その上で「設備」「電気」もできる。

素晴らしくないですか?




設備って、
科学技術の進展とともに
どんどん新しくなっていきます。


だから、中途で始めたって
何とでもなります。




ほら、よく言うじゃないですか。

1つの分野でイチバンになるのは難しいけど、
複数の分野でそこそこ出来れば
それだけで希少価値が高まる、って。


外注先を探す苦労も無くなるし、
業務委託費の持ち出しもありません。


だから、

「せつび」のスゝメ。




やってみませんか? 設備設計。

きっと、やみつきなりますって。
(「「せつび」のスゝメ」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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